メディカル・アート研究所

ご挨拶

株式会社メディカル・アートは、2018年9月末を持ってその活動の幕を閉じました。故辛島宣美歯学博士が発明、2003年に特許を取得した「イオン泳動式治療装置」を動物用の難治性皮膚感染症の治療装置として商品化を目指し発足したのが株式会社メディカル・アートでした。2007年9月、開発者の辛島博士、共同開発者であった梅野里枝、そしてその開発の重要性を最初に発見した外部の協力者である西部沢井薬品株式会社の三者出資の会社が株式会社メディカル・アートでした。それから11年、昨年9月に株式会社メディカル・アートは、目指してきた「商品化」を断念、一旦会社を解散することになりました。しかし、その活動の11年間、多くの研究者や臨床家に協力を戴きこの医療機器の基礎研究や臨床研究に力を尽くしてきた旧メディカル・アートの蓄積した情報や獲得してきた知見をこのまま闇に葬ってしまってもよいものだろうか?そのような自問の日々を数か月…。今、新たにメディカル・アートは再生しようとしています。

現在故辛島博士が開発した医療機器を日常診療に欠かせないものとして、自らの発意で診療に実践していただいている獣医師が2名、またこの医療機器の示す他に例を見ない治療効果に多大な関心を寄せていただいて臨床研究を重ねておられる医療法人の理事長であり医師である方が一名、自らの研究分野の中心部分に重なる学問的興味でこの医療機器研究に協力を頂いている研究者が一名、その他にもいろいろな専門家の方達からの後押しやお力添えを得て、この度メディカル・アート研究所を設立することになりました。その設立の意図はこの医療機器研究の為に(株)メディカル・アートが積み重ねて来た歯科歯周病や動物の難治性皮膚感染症、ヒトの褥瘡治療に於いての驚くべき臨床効果の実績をこのまま秘匿していたのでは、未来の医療や医学の発展に大きな損失になってしまうと考えたからです。もはや私たちは、自らの蓄積してきた情報を開示するにあたって何等の見返りを求めているわけではありません。私たちの研究をもっと多くの人に知ってもらい検証をして頂くために私たちはいつでも無償で、この医療機器に関する情報を提供する用意があります。そして私たちには、人動物を問わず難治性の皮膚感染症やそれにかかわる疾病、またイオントフォレーシスに関するどのような研究者や臨床家も決して無視して通り過ぎることはできないような「実績」を私達がすでに持っているという自負があるのです。多くの人たちに私たちの研究を知って頂きたい。それだけを願ってメディカル・アート研究所を設立いたしました。

 

2019年5月1日


メディカル・アート研究所
代表 敷田 秀治